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歯科コラム

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、夜間寝ている間に無呼吸や低呼吸になり、そのたびに目を覚ましてしまいます。したがって、ぐっすり眠れない、熟睡できずに疲れが取れない状態になります。また、無呼吸や低呼吸状態から目を覚ますたびに血管や心臓に負担がかかり、徐々に血圧や血糖が上がってきて生活習慣病が悪くなるといった悪影響もあります 治療目標は、繰り返す無呼吸や低呼吸を減らし、その結果良質な睡眠にすることにより翌日の昼間の生活を改善することです。 治療方法としては、中等度以上の患者さんには、CPAP治療、鼻マスクから圧をかけた空気を送り込むことで喉を広げて、無呼吸・低呼吸が起こることを改善します。また、軽症の方には、マウスピースの治療法があります。マウスピースを装着することで、下顎や舌を前方に移動させて喉を広げます。ただし、重症で肥満度の高い方には、マウスピースだけで治療が難しい場合もあります。  歯ぎしりと睡眠について調査したアメリカのスタンフォー大学の研究で歯ぎしりをする人としない人とではいびきや睡眠時に呼吸が止まる、寝言を言う、とした人の頻度が倍以上違ったというのです。また、睡眠時無呼吸症候群のおよそ7割の人が歯ぎしりをしているという結果が出ました。それは舌根沈下などの気道閉塞を下顎を前方運動さして(歯ぎしり)無意識に気道を広げようとしているようです。 歯ぎしりも虫歯や歯周病に大変悪影響ですので、いびき、昼間の眠気、肥満 などが当てはまる方は一度、無呼吸なのか調べてみてはいかがでしょうか?